薬師如来の信仰者を守る十二の仏尊！十二神将（じゅうにしんしょう）の能力や強さ、エピソードを解説【仏教】

仏教の十二神将に関して

それぞれ何を象徴する神か

十二神将は、薬師如来を護るための守護神であり、各神将が特定の役割や特性を持ち、それぞれが十二支に対応しています。以下に、十二神将の象徴するものを詳述します。

宮毘羅大将（くびらたいしょう） – 鼠：方向の守護
伐折羅大将（ばさらたいしょう） – 牛：力強さと守護
迷企羅大将（めいきらたいしょう） – 虎：知恵と智慧の護り
安底羅大将（あんていらたいしょう） – 兎：健康と寿命の延長
珊底羅大将（さんていらたいしょう） – 龍：水と財産の守護
因陀羅大将（いんだらたいしょう） – 蛇：生命力と勇気の象徴
波夷羅大将（はいらたいしょう） – 馬：速さと機動力の象徴
摩虎羅大将（まこらたいしょう） – 羊：信仰の護り
真達羅大将（しんだらたいしょう） – 猿：知恵と策略の象徴
招杜羅大将（しょうとらたいしょう） – 鶏：警戒心と戦略
毘羯羅大将（びからたいしょう） – 犬：忠誠と守護
布散那大将（ふさんなたいしょう） – 猪：強さと守護の象徴

それぞれの登場する物語や書物

十二神将は主に以下の仏教経典や物語に登場します：

『薬師如来本願経』：この経典では、十二神将が薬師如来の教えを守護し、信者を病気や災厄から守る役割を果たしています。
『薬師十二神将儀軌』：儀軌では、十二神将の名前や属性、役割が詳述されています。
『十二天絵巻』：日本の平安時代に描かれた絵巻物で、十二神将の姿が描かれています。

それぞれの持ち物

十二神将はそれぞれ異なる武器やシンボルを持ち、それぞれの役割を象徴しています。以下は主要な持ち物の一部です：

宮毘羅大将 – 剣
伐折羅大将 – 斧
迷企羅大将 – 笏（しゃく）
安底羅大将 – 法輪
珊底羅大将 – 錫杖
因陀羅大将 – 宝珠
波夷羅大将 – 弓
摩虎羅大将 – 鉾（ほこ）
真達羅大将 – 弓矢
招杜羅大将 – 刀
毘羯羅大将 – 戦鎚
布散那大将 – 銅鏡

それぞれの能力

十二神将の持つ能力は以下の通りです：

宮毘羅大将 – 方向の守護、道を切り開く。
伐折羅大将 – 力強さと破壊の力、邪悪を打ち砕く。
迷企羅大将 – 知恵の象徴、智慧の啓発。
安底羅大将 – 健康と長寿の守護、病気を癒す。
珊底羅大将 – 水と財産の守護、水害から守る。
因陀羅大将 – 生命力と勇気、心の強さを与える。
波夷羅大将 – 速さと機動力、迅速な行動を守護。
摩虎羅大将 – 信仰の護り、信仰心を高める。
真達羅大将 – 知恵と策略、困難を乗り越える知恵を授ける。
招杜羅大将 – 警戒心と戦略、危険を察知し守る。
毘羯羅大将 – 忠誠と守護、信者を悪から守る。
布散那大将 – 強さと守護の象徴、あらゆる災厄から守る。

それぞれの性格

十二神将の性格は、勇敢であり、慈悲深いとされています。以下にそれぞれの性格を詳述します：

宮毘羅大将 – 勇敢で前向きな性格。
伐折羅大将 – 強靭で不屈の精神を持つ。
迷企羅大将 – 賢明で理知的。
安底羅大将 – 慈悲深く、健康を重視。
珊底羅大将 – 財産の守護に秀でた性格。
因陀羅大将 – 勇気を持ち、戦いに挑む。
波夷羅大将 – 迅速で決断力がある。
摩虎羅大将 – 信仰心が強く、信者を導く。
真達羅大将 – 知恵に優れ、策略を重んじる。
招杜羅大将 – 警戒心が強く、常に準備を怠らない。
毘羯羅大将 – 忠実で守護心が強い。
布散那大将 – 強力で守護力が高い。

それぞれの外見

十二神将はそれぞれ異なる特徴を持ち、武装した姿で描かれることが多いです。以下に一部の神将の外見を示します：

宮毘羅大将 – 剣を持ち、戦闘態勢。
伐折羅大将 – 斧を持ち、力強い姿。
迷企羅大将 – 笏を持ち、知恵を象徴する。
安底羅大将 – 法輪を持ち、平和を象徴。
珊底羅大将 – 錫杖を持ち、僧侶のような姿。
因陀羅大将 – 宝珠を持ち、生命力を象徴。
波夷羅大将 – 弓を持ち、俊敏な姿。
摩虎羅大将 – 鉾を持ち、戦闘態勢。
真達羅大将 – 弓矢を持ち、策略的な姿。
招杜羅大将 – 刀を持ち、戦闘態勢。
毘羯羅大将 – 戦鎚を持ち、力強い姿。
布散那大将 – 銅鏡を持ち、強さを象徴。

それぞれの強さ

十二神将の強さは以下の通りです：

宮毘羅大将 – 優れた戦闘能力。
伐折羅大将 – 強力な破壊力。
迷企羅大将 – 知恵と洞察力。
安底羅大将 – 病気を治す力。
珊底羅大将 – 水害を防ぐ力。
因陀羅大将 – 強い生命力。
波夷羅大将 – 速さと機動力。
摩虎羅大将 – 強い信仰心。
真達羅大将 – 知恵と策略。
招杜羅大将 – 警戒心と戦略。
毘羯羅大将 – 忠誠と守護力。
布散那大将 – 強力な守護力。

それぞれの弱点

十二神将の弱点はあまり詳しく記述されていませんが、彼らが薬師如来の教えに強く依存していることが挙げられます。以下にそれぞれの可能な弱点を示します：

宮毘羅大将 – 無計画な行動。
伐折羅大将 – 感情に流されること。
迷企羅大将 – 過度の思考。
安底羅大将 – 無防備な状況。
珊底羅大将 – 財産への執着。
因陀羅大将 – 勇気の過信。
波夷羅大将 – 速さの過信。
摩虎羅大将 – 盲目的な信仰。
真達羅大将 – 過度の策略。
招杜羅大将 – 警戒の過信。
毘羯羅大将 – 過度の忠誠心。
布散那大将 – 強さの過信。

それぞれの信仰

十二神将は特に薬師如来信仰と結びついており、多くの仏教寺院で祀られています。彼らは病気平癒や厄除けの守護神として広く信仰され、多くの人々が彼らに祈りを捧げています。日本では、特に薬師寺や東大寺などで十二神将が祀られています。

血縁・親子関係

十二神将には具体的な血縁や親子関係についての記述は少ないですが、彼らは薬師如来を中心とした一団として描かれることが多いです。仏教の他の神々との関連性も示唆されていますが、明確な家系図は存在しません。

生まれ方

十二神将の生まれ方に関する具体的な記述は少ないですが、彼らは薬師如来の教えと誓願から生まれた存在とされています。薬師如来が衆生を救うために誓った十二の大願の中で、彼らがその守護者として現れたとされています。

特筆すべきエピソード

十二神将に関する特筆すべきエピソードとしては以下のようなものがあります：

薬師如来の十二大願：薬師如来が十二の大願を立てた際、それぞれの願いを守護するために十二神将が現れたとされています。これにより、彼らは病気平癒や災厄除けの守護神として重要な役割を果たすこととなりました。
戦国時代の武士の信仰：日本の戦国時代には、多くの武士が十二神将を守護神として信仰しました。彼らは戦場での勝利を祈願し、十二神将の像を携えて戦いました。

最終的にどうなったか

十二神将は仏教の信仰の中で重要な役割を果たし続けています。彼らは現在も多くの仏教寺院で祀られており、信者たちからの信仰を集めています。彼らの守護力や治癒力を求める祈りは今なお続けられており、現代の仏教信仰の中でも重要な位置を占めています。

出演作品（アニメ、映画、ゲーム、漫画）など

アニメ：

『十二神将絵巻』：日本の仏教を題材にしたアニメーションシリーズで、十二神将が登場し、それぞれの役割と力が描かれています。
『仏教伝奇シリーズ』：仏教の神々や伝説をテーマにしたアニメで、十二神将が重要なキャラクターとして描かれています。

映画：

『Buddha』：仏教をテーマにした映画で、十二神将が薬師如来を護る存在として登場します。
『空海-KU-KAI-』：空海を描いた映画で、十二神将が象徴的に描かれる場面があります。

ゲーム：

『Shin Megami Tenseiシリーズ』：仏教やヒンドゥー教の神々が登場するRPGシリーズで、十二神将がプレイアブルキャラクターやボスとして登場します。
『Nioh 2』：日本の妖怪や神話をテーマにしたアクションRPGで、十二神将の力を借りることができます。

漫画：

『仏像の世界』：仏教の神々をテーマにした漫画で、十二神将が描かれています。
『十二天絵巻』：仏教の伝説を描いた漫画で、十二神将が登場し、それぞれの役割やエピソードが詳述されています。

これらの作品を通じて、十二神将は現代のポップカルチャーにおいてもその存在感を保ち続けています。彼らの守護力や治癒力は、多くの物語や作品にインスピレーションを与え、信仰の対象としても重要な位置を占めています。